2017年1月26日 #FBC2017

Queens出身 Homidou Diallo

2016年の夏にNYCを訪れた時に、友人の一人がNYCで売れっ子で引っ張り凧な審判になっていて、彼が「今年のNYCはアンリミテッド(大学生以上が出れる大人の大会)よりハイスクールゲームの方がレベルが高いぞ。勿論全体のチームの平均で言ったらアンリミテッドだけどな。」と言っているのを聞いて妙に納得した。
毎年そこまで選手が代わり映えしない大人のサマーリーグを何年も観続けてきた自分は、「またあいつ出てる。」とか「あの選手はあのチームからこのチームに移籍したんだ。」とかレベルは勿論高いのだけれど、同じ様な感想を持っていた。

日本で言ったら野球は逞しく、世界大会でも勝てるし、高校球児のスーパー選手は大学へ行かずにそのままプロ野球界へと進む事が多い。そう考えれば偶々その世代に凄い選手が重なれば、実業団野球チームよりも、高校生オールスターの方が強い事も充分あり得る話だ。世界でも実力のある日本野球に置き換えたが、アンリミテッドディビジョンよりもレベルが高い高校生のチームが数チーム出ても全然おかしくはないのがアメリカンバスケットボールだ。LeBron Jamesも高校生からNBAにジャンプインしてきた選手で高校生の時から化け物であった。

NBAに行けなかった大人達が繰り広げる真夏のNYCのサマーリーグには大体コミュニティーカレッジの生徒、アマチュアかセミプロ、良くてヨーロッパ始め、アメリカ以外の海外でプロ選手としてプレイする選手が殆どを占めているからだ。
数試合高校生ディビジョンの試合を夏に観て、現在のNYCの高校ナンバー1選手は動画の彼、Queens出身のHomidou Dialloだと思った。ここ数年アメリカで一番人気のあるケンタッキー大学とサインを先日して、NY出身の事からもシェラキース大やコネチカット大等からもオファーを打診されていた全米大注目プレイヤーだ。若干18歳の彼を止める事が出来る大人はNYCにはほぼいないに等しいだろう。

人はまだ観た事ないものに興味をそそられるし、考えもしなかったものに触れた時に心を動かされる。高校生やまだ見ぬもっと若い選手たちの創造力に俺はワクワクする。「ここでどーせ切り返して、その後ジャンパー撃つんでしょ?」なんて先が誰にでも読めてしまうプレイになんて興味はない。

DFだけじゃなくて、観ている人までの裏をかく、「こんな選択肢あったんだ!」ってものが俺は観たいし、みんなに体験して欲しいところ。そんな背中がゾクゾクしてワクワクする経験をNYCでしてきたから、それをここ日本でも観れたら素敵だなと思う。


準備という名の練習は最低条件。

コート上で安易な選択は無し。

今までやった事ないプレイは大歓迎。

創造力を掻き立てろ。

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